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テカリの原因は「皮脂の過剰分泌」だけではない
午後になると鏡を見るのが憂鬱になるほどのテカリ。ファンデーションは崩れ、毛穴は目立ち、メイク直しの回数も増えてしまいます。テカリというと「脂性肌だから皮脂が多いのは仕方がない」と思われがちですが、実はテカリの原因は一つではありません。
特に大人の肌の場合、皮脂の過剰分泌だけでなく、肌内部の「乾燥」が引き起こしているケースも多く、その場合は間違ったケアを続けると、かえってテカリが悪化してしまいます。まずは、自分のテカリの原因がどこにあるのかを見極めることが大切です。
テカリを招く主な3つの原因
1. 混合肌・インナードライによる「乾燥からの皮脂」
最も多いのがこのタイプです。肌の表面はべたついているのに、内部は水分が不足して乾燥している状態(インナードライ)です。肌は乾燥を感じると、これ以上水分が蒸発しないよう、バリア機能を補うために皮脂を過剰に分泌してしまいます。
このタイプのテカリには、皮脂を取り除くことばかりを重視するのではなく、「水分補給」を徹底する保湿ケアが必要です。
2. ホルモンバランスの乱れとストレス
過度なストレスや睡眠不足、生理周期などによるホルモンバランスの乱れも、皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌を増やします。特に男性ホルモンが増加すると皮脂の分泌が活発になるため、ストレスが多い生活を送っている方は注意が必要です。
スキンケアだけでは追いつかない場合があり、生活習慣全体の見直しが重要になります。
3. 間違ったクレンジング・洗顔
テカリが気になるからと、洗浄力の強すぎる洗顔料を使ったり、熱いお湯で何度も洗顔したりすると、肌に必要な皮脂まで根こそぎ洗い流してしまいます。これにより、肌は危機を感じて、さらに皮脂を分泌するという悪循環に陥ります。
テカリ対策の基本は、「優しく」「洗いすぎない」正しい洗顔にあります。
テカリを抑えるための「正しい洗顔」ステップ
皮脂を抑えたいからといってゴシゴシ洗うのは厳禁です。肌に負担をかけずに、余分な皮脂だけを丁寧に洗い流しましょう。
ぬるま湯(32℃前後)で優しく洗う
熱いお湯は肌に必要な皮脂や保湿成分まで奪ってしまうため、ぬるま湯(人肌より少し冷たいと感じる程度)を使います。
洗顔料はしっかりと泡立て、泡のクッションで肌を擦らないように、Tゾーンや小鼻などテカリやすい部分から優しく洗い始めます。指の腹で泡を転がすように意識しましょう。すすぎ残しがないよう、特にフェイスラインは丁寧に洗い流してください。
一日に何度も洗顔するのも皮脂の過剰分泌を招くため、朝晩の2回に留めましょう。
テカリ肌を根本から変える!「水分」と「皮脂」のバランスケア

テカリの最大の原因が「肌の水分不足」にある場合、その後のスキンケアで水分と油分のバランスを整えることが最も重要になります。皮脂を取り除くことばかりに気を取られず、肌が自ら潤いを保てるようにサポートしていきましょう。
化粧水で「水分」を徹底的にチャージ
洗顔後、すぐに肌は乾燥し始めます。テカリが気になる肌こそ、まずはたっぷりの化粧水で肌の角質層に水分を深く浸透させることが必須です。
さっぱりタイプではなく「浸透力」重視
ベタつきを嫌ってさっぱりした化粧水を選びがちですが、アルコール成分が多く含まれているものは、かえって乾燥を招くことがあります。選ぶべきは、保湿力は高いのにベタつかない、浸透力の高い化粧水です。
ヒアルロン酸やセラミドなど、水分を抱え込む働きが期待できる保湿成分が配合されているものを選びましょう。コットンではなく、手のひらで優しく包み込むように何回かに分けて重ね付けすると、肌の奥まで水分が行き渡りやすくなります。
美容液・乳液で「皮脂コントロール」と「蓋」をする
化粧水で水分を満たしたら、その潤いを閉じ込め、さらに皮脂の分泌を穏やかにする成分を補給します。油分を避けて乳液やクリームを使わないのは、肌の水分を逃がす原因になるため逆効果です。
ビタミンC誘導体で皮脂を穏やかに
皮脂の過剰な分泌を抑える働きが期待できる成分として、ビタミンC誘導体はテカリ肌の強い味方です。化粧水や美容液に取り入れることで、毛穴を引き締め、テカリやそれに伴う毛穴の目立ちをサポートしてくれます。
軽めの乳液・クリームで必ず「蓋」をする
テカリが気になるTゾーンには少量を、乾燥しやすいUゾーン(頬や顎)には少し多めに塗るなど、部位によって使用量を調節しましょう。ジェルタイプやオイルフリーなど、ベタつきにくいテクスチャーの乳液を選ぶと、不快感なく使えます。
乳液やクリームは、化粧水で入れた水分を逃がさないための「蓋」の役割を果たします。これを省略すると、肌はすぐに乾燥し、再び皮脂を過剰に分泌してしまうため、必ず使用してください。
スペシャルケアでテカリにくい肌質へ
日々のケアに加えて、テカリの原因となる古い角質や毛穴の汚れを定期的に取り除くスペシャルケアを取り入れることも有効です。
酵素洗顔やクレイパックで角質ケア
週に1〜2回、タンパク質や皮脂を分解する働きが期待できる酵素洗顔や、皮脂吸着力に優れたクレイ(泥)パックを使用することで、毛穴の詰まりを防ぎ、肌のターンオーバーをサポートします。これにより、肌表面がなめらかになり、テカリにくく、化粧崩れしにくい肌へと導かれます。
ただし、やりすぎると肌への刺激になるため、使用頻度や製品の指示を必ず守りましょう。
スキンケアだけでは不十分!テカリを抑える生活習慣とインナーケア

テカリは、肌の外側からのスキンケアだけでなく、内側からのケアや日々の生活習慣が大きく影響します。特に、皮脂の分泌は食事やストレス、睡眠と密接に関わっているため、これらを見直すことがテカリ改善の決め手となります。
食事で皮脂の分泌をコントロールする
食生活は、皮脂の質や量を決める重要な要素です。テカリが気になる方は、以下の栄養素を意識して摂取しましょう。
ビタミンB群で皮脂を穏やかに
ビタミンB2やB6は、皮脂の過剰な分泌を抑える働きが期待できるため、「皮脂のコントロールビタミン」とも呼ばれます。ビタミンB2はレバー、卵、乳製品、納豆などに、B6は魚、鶏肉、バナナなどに多く含まれています。バランスよく摂取することで、テカリにくい肌環境をサポートします。
抗酸化作用のあるビタミンC・E
過剰に分泌された皮脂は酸化し、毛穴の黒ずみやニキビの原因になります。抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEは、皮脂の酸化を防ぐサポートをしてくれます。野菜や果物を積極的に摂り、体の内側から皮脂のトラブルを防ぎましょう。
脂質・糖質の摂りすぎに注意
動物性脂肪や油分の多い食事、そして血糖値を急激に上げる高GI値の糖質の摂りすぎは、皮脂の分泌を促進する可能性があります。これらの摂取を控えめにし、バランスの取れた和食中心の食事を心がけることが、テカリ予防に繋がります。
質の高い睡眠とストレスケア
自律神経やホルモンバランスの乱れは、テカリの原因である皮脂の分泌に直結します。現代人が抱えるストレスと睡眠不足は、肌のテカリを悪化させる大きな要因です。
睡眠不足は皮脂分泌を促進する
睡眠不足が続くと、ホルモンバランスが乱れ、皮脂の分泌を促すホルモンが優位になることがあります。肌の修復・再生が行われるゴールデンタイム(時間帯に関わらず、寝始めの数時間)の質の高い睡眠を確保することが、肌のターンオーバーを整え、健やかな皮脂量を保つ上で重要です。
ストレスを溜めない工夫
ストレスは皮脂腺を刺激し、テカリを悪化させます。軽い運動、趣味の時間、アロマテラピーなど、自分なりのリラックス方法を見つけ、日常的にストレスを解消する習慣を持つことが大切です。心身の健康は、そのまま肌の健康へと繋がります。
【まとめ】テカリ肌を卒業するための3つの柱
テカリを根本から改善するためには、外側と内側の両方からのアプローチが不可欠です。今日から以下の3つの柱を意識して生活しましょう。
- 洗顔: 洗いすぎず、ぬるま湯とたっぷりの泡で優しく汚れを「落とす」。
- 保湿: ベタつきを嫌わず、ビタミンC誘導体と軽めの乳液で「水分と皮脂のバランス」を整える。
- インナーケア: ビタミンB群を意識し、睡眠とストレスケアで「体の内側から」皮脂分泌を穏やかにする。
テカリは肌からの「SOSサイン」です。これらの総合的なケアを続けることで、テカリに悩まされない、健康的で落ち着いた肌へと変化していくでしょう。

